TBW No.88, 2007.03.12
隼矢の寮生活
2月中旬にキャンベラに行った際、るり子が手作りの菓子を作っていって隼矢に持たせました。ロッキーロードと呼ばれる、ライスクリスピーとマシュマロを混ぜたチョコレート菓子で、大きなバットに作って3cm角ほどに切り分け、2リッター入りの四角いアイスクリーム容器に入れてありました。先週、補習校の運動会のためにキャンベラに行った際に隼矢から聞いた話では、寮生の間でそれが人気で、色々なものと物々交換しているとか。例えば、ロッキーロード1カケと、カップ麺1個とか、ゲームの半日使用権だとかとバーターしたそうです。先週は、手製のチョコレート・ブラウニー(チョコレートやナッツ入りの焼き菓子。癖になる美味さ)を同じようにアイスクリームの容器に入れて持っていきましたが、今回は何と交換されるのでしょうか? 拓志も、日本に一時帰国した際、「柿の種」やアラレ系の小袋入りおつまみをどっさり持って帰って行きました。これも、寮の中でこういった日本風スナックに人気があり、寮の仲間と分け合って食べたり、隼矢と同じようにバーターしたりしているそうです。
隼矢と同室のマシューが、お祭りで買ったライターで遊んでいて(なんでそんなもんを買う、中学生!)、寮の火災報知器が発動してしまいました。この報知器は、発動すると自動的に消防署にもアラームが行き、消防車が来てしまうシステムになっているそうです。そのため、数分後に寮の真ん前に消防車が来て、消防士が今にも放水を始めんとする状態になりました。その時点ではもう、寮監のゴッダード先生は、アラームの理由がマシューの火遊びであることを把握しており、マシュー自身に消防車まで行って説明させたそうです(自ら蒔いた種とはいえ、イヤな役だな)。たぶん、消防車のクルーからたっぷりお灸を据えられたでしょうから、それだけでも十分かもしれませんが、更に彼には罰が与えられました。
CGSには、サージ(サージェント=軍曹)と呼ばれる守衛担当者がいます。守衛といっても日本のそれとは大違い。どちらかというと、VIPのボディーガードか下手するとギャングの用心棒という感じ。スキンヘッドで、服を着ていても引き締まった身体が分かる、40歳前後の大男です。隼矢入寮の日、気温35度近い炎天下の中、きちんとスーツを着たまま直立不動でガキどもに睨みを利かしていました(腰に挿したピストルをスーツの上着で隠しているんじゃないか、と思えるほど迫力あり)。話は戻って、マシューの罰は、直訳すれば「土曜のお仕置き」。このサージと一緒に、学校から2kmほどのレッドヒルの頂きまで、土曜朝に走らされたのです。隼矢によると、サージは暇があるとジムにジョギングにと身体を鍛えているそうですから、いかにマシューが若いとはいえ付いていくのは大変でしょう。サージにぼっかけられながら丘への道を登らされるのはぞっとしませんね。
寮の同級生には、トラブルメーカーもいるそうですが、それはどこだって同じこと。隼矢もそういうヤツがいることを分かった上で、うまく立ち回っているようです。またこの週末、金曜夜には先週に続いてラグビー・スーパー14(ブランビーズ対ストーマーズ)観戦、土曜の夜にはレッドヒルまで寮生同士で行って花火見物、日曜には近くのスターバックスでグリーンティー・フラペチーノを飲んだりと、生活を十分楽しんでいるようです。
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